リップの落とし方を知らないことによるリスク
リップを誤った方法で落とすと、肌に大きなダメージを与える原因になる可能性もあります。
唇は顔の他の肌よりも皮膚が約半分薄く、構造も異なります。額や鼻から汗が出ても唇から汗をかいた経験はないように、実は唇には油を出したりバリア機能を果たしてくれたりする皮脂腺や汗腺がありません。
肌のターンオーバーは約1ヶ月なのに対して、唇は2週間ほどと薄さに比例して短いのが特徴です。
そのため回復力が高く、ダメージを受けても比較的早く治る部位です。
一方で皮膚が薄い分ダメージを受けやすく、回復できる許容を超えてしまうとどんどんとダメージが蓄積されます。
口紅やリップティントが落ち切っていないまま放置していると、
荒れやすくなったり色が変わってきたりするリスクがあります。
リップの正しい落とし方
ここからはリップの正しい落とし方についてご紹介します。
用意するものは
クレンジング剤(もしくはポイントリムーバー)とコットン、そしてティッシュです。
コットンはふわふわしすぎていると毛羽立ってしまいストレスになります。
ティッシュはできれば肌ストレスの少ない、滑らかな肌触りのものがおすすめです。
リップを落とす手順
まずはティッシュを半分におり唇に挟んで、取れる範囲の色を落とします。
その後コットンにクレンジング剤を染み込ませ、コットンを滑らせましょう。
この時に力を入れすぎるのは厳禁。
唇が変形しない程度の優しい力で拭きとリましょう、ゴシゴシと擦ってしまうと色素沈着を招く可能性があるので注意が必要です。
唇の縦ジワに沿って拭き取る
続いて新しいコットンを出しクレンジング剤を染み込ませたら、半分に折りたたみます。
リップは唇の縦ジワに入り込む傾向があるため、
上下に動かすことで綺麗に汚れが落とせます。
一方で落ちきれていないまま放置していると色素沈着により唇のカラートーンが下がったり、乾燥しやすくなったりするケースがあります。
コットンに口紅の色が全く付かなくなるまで、念入りに拭き取っていきましょう。
リップが残りやすい口角も念入りに
大きな面積の部分に目が取られてしまいますが、
唇の端の口角は意外と拭き取れていない部分です。
口を閉じているとリップが残っているかの確認がしづらく、コットンも当てにくいです。
そのため少し口を開けながら丁寧に拭き取っていきましょう。
唇の保湿まで丁寧に行う
コットンでしっかりと落としたら、
保湿することも欠かさずに行いましょう。
先述の通り唇は他の肌の部分よりも皮膚が薄く、乾燥しやすい部分です。
スキンケアの際におでこや頬などに力を注いでしまいがちですが、唇までケアをしていきましょう。
唇専用のパックもあるので、スペシャルケアをしたい時にはぜひ使ってみてください。
美容液で唇周りを効率的にケア
顔につける美容液は肌に優しいものが多く、今回おすすめするアイテムは「クロノレスト エクソルセラム」です。
ナイアシンアミド(保湿成分)が配合された美容液で、化粧水とは異なりトロッとしたテクスチャが特徴。
肌の調子を整えることを目指したアイテムで、スキンケアの土台から見直したい方にぜひ試してほしい美容液です。
「サラッ!とろっ」としていて伸びのよさも魅力です。
口元の肌の保湿におすすめの美容液
「クロノレスト クリスタルコンセントレート」は、次世代成分クリスタル型ヒアルロン酸
(※1)を配合した部分用美容液。
ヒアルロン酸が角質層までしっかりと浸透し、目元や口元の乾燥を防いでくれます。
美容保湿成分として植物由来のオイルを7種類配合
(※2)しているので、みずみずしい肌にしてくれるのも魅力!
さらに肌の水分を保つセラミド(保湿成分)が、肌の保湿力をサポートしてくれます。
朝夜の1日2回、洗顔後に塗布するだけでOK。
口元だけでなく目元の保湿にもおすすめのスキンケアアイテムです。
(※1)加水分解ヒアルロン酸(保湿成分)
(※2)スクワラン、アルガンオイル、シア脂、バオバブオイル、コーン油、インカインチオイル、デュナリエラサリナエキス(いずれも保湿成分)
頑固なリップティントの落とし方
リップティントは口紅よりも色が落としにくく、クレンジングに少し時間がかかります。
日中何度も塗り直さなくても色が落ちにくいのはメリットでありながら、
付着したままにすると色素沈着の原因になります。
リップティントが落としにくい理由
リップティントの「ティント」は「染める(tint)」を意味していて、配合された染料が唇の凸凹に入り込みやすくなっています。
唇の角質層まで色が染みこみ、
内側までしっかりと色が入っていることが落ちにくい原因です。
リップティントの簡単な落とし方
落ちにくいリップティントはゴシゴシと擦るように落としてしまう方も多いかもしれませんが、繊細な唇にとってはダメージになるので避けましょう。
リップティントは唇の凹凸に入り込みやすい分、
クレンジング剤も同じように浸透させるのがポイントです。
液状タイプの場合はリムーバーにコットンを染み込ませて、唇の上で少し置いておき染み込ませやすくします。
ジェルタイプのものはティントを溶かすイメージで、くるくると円を描いていきます。汚れが浮いてきたらティッシュでふき取り、ぬるま湯で洗い流しましょう。
リップを優しく簡単にオフできるクレンジング剤
おすすめは時短でリップカラーを落とせる1台2役の洗顔料「ピュアクル ラクアワ クレンジング フォーム」です。
肌に乗せると自然に泡が出てくるのが特徴的なアイテム。
肌に乗せて約30秒から1分経ったら自然と泡立ち、その後優しくメイクと馴染ませてオフするだけで洗顔可能。
炭
(※)配合の濃密な泡が肌表面の汚れを洗い流してくれるので、ゴシゴシ擦らなくてもオフできます。
※吸着成分
リムーバーを使わないリップの落とし方
これまでリムーバーを使ったリップの落とし方についてご紹介しましたが、他の方法でも代用ができます。
代表的なものが
クレンジングオイル、ワセリン、オリーブオイルの3種類です。
リムーバーよりも洗浄力が弱い分、時間はかかりますが保湿面ではメリットになるアイテムもあります。
ワセリンやオイルを使った落とし方
いずれにしてもティッシュオフをして、リップを落としやすくしておくのがポイントです。
続いて指にいずれかのアイテムをとり、クルクルと優しく塗り込んでいきます。
横方向だけでなく縦方向に塗ることも意識していきましょう。
最後にコットンやティッシュで拭き取ります。
日中重ね塗りをしていたり、リップティントを付けていたりした方は少し時間を置いてから拭き取るのがおすすめです。
クレンジングをしたらリムーバー同様に、リップクリームや美容液などで唇のケアを行いましょう。
ワセリンは保湿ができオリーブオイルは肌ダメージが少ない
ワセリンは全身の保湿ケアとしても重宝するアイテムです。
リップを落とすだけでなく、潤いも与えてくれるので乾燥が気になる方におすすめ。
またオリーブオイルは洗浄成分が含まれていない分、唇に必要な皮脂までも落ちてしまうことがありません。
肌の負担を考えると100%の純度のものがおすすめで、食用オリーブオイルは酸化しやすいので避けるのがベターです。
リップの落とし方を知って肌も服も綺麗に保とう
今回は口紅やリップティントの落とし方についてご紹介しました。
肌に付着したままだと色素沈着の恐れがあり、唇のトーンが変わってしまう危険性があります。
ぜひ今回の記事を参考に、リップを簡単に落とす方法を実践してみてください。
※画像は全てイメージです。
※記事内の情報は、グリーニュースプラス編集部の調査結果(2022年8月)に基づいたものです。
執筆・監修者
大人肌研究所 研究員 城戸
当記事は、大人肌研究所の研究員の中山が執筆と監修をしています。
大人肌研究所のお肌悩み研究では、大人の肌悩みに関する基礎知識やスキンケアの方法をご紹介しています。
大人の肌悩みを改善するためのケア商品も販売しています。
運営元
株式会社ウィルミナ