クーラーで乾燥する原因とは?冷暖房をつけるときの対応策と保湿の方法

2022.07.06

クーラーをつけるとなぜ部屋が乾燥する?

夏は冷房、冬は暖房として大活躍するエアコンは、便利である一方で部屋の乾燥にもつながりやすい家電です。
そこでまずは部屋が乾燥するメカニズムからご紹介していきます。

クーラーをつけると部屋の湿度が下がるため

エアコンをつけると冷房や暖房問わず、部屋中の湿度が下がりやすくなります。
ただし、部屋が乾燥するメカニズムは、夏場の冷房と冬場の暖房の場合で異なります。
まずはそれぞれの湿度低下の原因からご紹介していきます。

暖房で湿度が下がる原因

空気には水分を溜め込める限界の量「飽和水蒸気量」があり、暖かい空気ほどその量は増え、冷たい空気ほど少なくなります。
つまり、冷たい空気のほうが、同じ湿度でも、含んでいる水蒸気の量が少なくなるので、乾燥しているのです。

暖房をつけると温かい空気を送ることで部屋の温度が上がりますが、水蒸気(湿気)は発生しないため、相対的な湿度が低下してしまうのです。
これがきっかけとなり乾燥を引き起こします。

ダイキン 公式HP参照

冷房で湿度が下がる原因

夏でも乾燥するの?と少し違和感がある方も多いかもしれませんが、エアコンのシステム上冷房をつけていると知らぬ間に乾燥してしまいます。
暑い時期のエアコンには部屋に冷たい空気を送り込む冷房、もしくは蒸し暑い部屋の湿度を下げる除湿という2種類の機能があります。

どちらの機能を選ぶにしても、室内の空気を冷却する過程で、室内の水蒸気が結露し放出されるため、室内の湿度が下がってしまいます。
元々乾燥しやすい冬と比べるとわかりづらいかもしれませんが、乾燥しやすい方は肌やのどの変化を感じる場合も多いはずです。

冷房と暖房ではどっちが乾燥する?

冷房と暖房を比べると乾燥しやすいのは暖房です。
元々乾燥している冬の冷たい空気を温めるので、さらに乾燥してしまいます。
冷房については室内の湿気を取り除きすぎてしまうケースもありますが、基本的に外気の湿度は高いので乾燥がより気になるのは暖房と言えます。

クーラーによる乾燥が与える影響

クーラーによる乾燥が私たちの体におよぼすデメリットがいくつかあります。
場合によっては悪化してしまう症状もあるので、下記でご紹介する対策と合わせてチェックしておきましょう。

のどを痛める

クーラーで室内が乾燥すると、唾液の量が少なくなることでのどの粘膜がうまく機能しなくなる原因となります。
部屋のホコリや菌などがのどに侵入しやすくなることで、炎症を引き起こしやすくなります。
のどを痛めると風邪も引きやすくなるため、乾燥や寒暖差対策を行うことが重要です。

第一三共ヘルスケア 公式HP参照

乾燥肌や肌荒れの原因になる

クーラーによる乾燥は肌荒れも引き起こす可能性があります。
皮膚の表面にある水分は肌を守る役割を果たしていますが、水分量が減ると外からの刺激を受けやすくなってしまうことがあるのです。
第一三共ヘルスケア 公式HP参照

そうなると肌がピリついて痛みを伴ったり、普段使っている化粧品が合わなくなってしまったりといった影響が出てきます。

ドライアイになりやすい

クーラーの乾燥の影響は、実はドライアイの引き金になっていることがあります。
ドライアイとは目が乾燥する時間が長くなり、眼球を守っている涙が不足することでうるおいが足りなくなってしまう症状のこと。
冷暖房の送風などで引き起こされることがあります。

目がしょぼしょぼするなどの不快感はもちろんですが、悪化すると結膜炎などの病気を引き起こしてしまうこともあります。

ロート製薬 公式HP参照

クーラーによる乾燥への対策

デメリットもあるクーラーですが、夏冬の暑さや寒さから凌ぐためには必要不可欠な家電。
そこでここからはうまくクーラーの乾燥を防ぐ対策方法をご紹介していきます。

加湿器をつける

有効な乾燥対策の1つ目は加湿器をつけることです。
冬はもちろん夏にもクーラーによる乾燥を防ぐためには欠かせないアイテム。
ひとことで加湿器と言ってもスチーム式や気化式、ハイブリット式、超音波式の4つに大きく分けられます。

中でも、日中にエアコンと併用して使うのにおすすめなのが気化式です。
ランニングコストが他と比べてやすいのはもちろん、常温の水分を蒸発させることで加湿していくため、超加湿による結露やカビ問題のリスクを抑えられます。

また、気化式加湿器は乾燥しやすいところで効果を発揮しやすいのが特徴。
エアコンの近くに置いておくと加湿器から出る水分がエアコンの送風により部屋中に流れるので、効率的にまんべんなく部屋の湿度を保ってくれます。

もちろん部屋の広さや用途によっても最適な加湿器は異なるので、ぜひ普段の生活から自分に合った加湿器の種類を探してみてください。

加湿器以外のクーラーの乾燥対策

加湿器は夜ずっとつけていると光熱費が上がってしまいます。
そこでおすすめなのが濡れたバスタオルや洗濯物を部屋に干すことです。
濡れた衣類などから水分が蒸発することで、部屋の湿度を上げられます。

また、乾燥によるのどへの影響が気になる方には濡れマスクの使用もおすすめです。
息を吸うたびにマスクのフィルターに差し込んだ水分たっぷりのシートが蒸気となり、乾燥した空気がダイレクトにのどに入るのを防いでくれます。
のどだけでなく口周りの乾燥防止にも効果的。
就寝時はもちろんですが、一般的なマスクと見た目は変わらないので外出時にもおすすめです。

冷房の場合は設定温度を上げる

冷房による乾燥の原因は湿気が外に排出されやすいことが挙げられます。
一般的には冷やせば冷やすほど、つまり設定温度を下げるほど乾燥しやすいため、設定温度を1℃でもいいので上げてみるのも対策の1つです。

暖房の場合はカイロやヒーターなどで温める

寒いときにはできる限り暖かい服装を心がけ、特に冷えやすい首元や足首、手首など「首」が付く部位は積極的に温めるよう意識しましょう。

自宅で過ごす際はカイロで体を温めたり、クーラーより乾燥しにくいヒーターを使ったりするのも効果的です。
ちなみに、冬場に快適に過ごせる室内温度は18℃ほどと言われているので、設定温度を見直してみるのもおすすめ。
ダイキン 公式HP参照

水槽や観葉植物も乾燥予防に効果的
濡れたタオルで乾燥対策をする方法をご紹介しましたが、自然の力を借りるのも効果的です。
例えば魚を育てる水槽は自然と加湿効果をもたらしてくれて、乾燥防止対策としても活躍。

そして植物を部屋に取り入れるのも1つの策です。
植物は蒸散作用という水蒸気の放出機能を持っており、より大きな葉であるほどその効果が大きくなります。
また、インテリアに緑があると落ち着く空間を演出できるので一石二鳥です。
日東エナジー 公式HP参照

クーラーによる乾燥肌には保湿ケアが必須

冬の乾燥した時期はもちろんですが、実は夏も冷房による乾燥の影響で肌へのダメージは少なからず起きています。
そこで重要になるのが保湿ケアです。

夏もクーラーによる乾燥ダメージを受けている

冬はささくれやカサカサ感など乾燥を感じやすい季節なので、意識的に乾燥ケアをしようと思う方も多いはず。
一方で夏は、肌表面は潤っているが中は乾燥している「インナードライ」になっている可能性があり、季節を問わず保湿ケアを行うのがおすすめです。

夏は汗や皮脂などで十分に水分は足りていると思っている方も多いかと思いますが、実は肌の内側の見えないところでは乾燥しているケースもあります。
また、クーラーによる乾燥の他に、紫外線に当たることも肌が乾燥する原因の1つです。

ここからはクーラーによる乾燥を予防するのにおすすめの、保湿ケアアイテムをご紹介します。

美容液でプラスαの保湿ケア

クロノレスト エクソルセラム」は、エイジングケア(※1)ができる美容液。

鉱物油・パラベン・アルコール・香料が含まれていない肌に配慮した設計になっているのが嬉しいポイント。
ナイアシンアミドを(※2)配合していて、肌にうるおいを与え乾燥しにくい状態へと整えます。
普段のスキンケアにプラスして年齢肌をケアしたい方におすすめです。

※1 年齢に応じたケア
※2 保湿成分


I・B・Oハトムギ配合モイストリッチジェル」は化粧水、美容液、乳液、クリーム、パックの5つの役割が入った保湿ジェル。
2種類の北海道産のハトムギ由来エキス(※1)が、みずみずしく滑らかな肌へ整えてくれます。

パルミチン酸レチノール(※2)、プラセンタエキス(※2)、杏仁オイル(パーシック油)(※2)をたっぷり配合しており、高保湿なのも魅力!
鉱物油、パラベン、アルコール、香料、着色料が無添加なのもうれしいポイントです。

顔周りはもちろん首元のスキンケアにも使用できます。
オールインワンジェルで手軽にスキンケアがしたい、高保湿のスキンケアでしっかり保湿したいという方におすすめです。

※1 保湿成分:加水分解ハトムギ種子、ハトムギ種子エキス(大人肌研究所 公式HPより)
※2 すべて保湿成分


クーラーで乾燥する前に対策を取ろう

今回はクーラーで乾燥するメカニズムや、乾燥が肌やのどに及ぼす影響、そして乾燥対策やおすすめのスキンケアアイテムをご紹介しました。
冷房暖房問わず部屋の湿度が下がってしまうことで、乾燥の原因になるケースがあります。
クーラーによる乾燥に悩まされる前にぜひ対策をしておきましょう。

執筆・監修者
大人肌研究所 研究員 小森

当記事は、大人肌研究所の研究員の中山が執筆と監修をしています。
大人肌研究所のお肌悩み研究では、大人の肌悩みに関する基礎知識やスキンケアの方法をご紹介しています。
大人の肌悩みを改善するためのケア商品も販売しています。
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