化粧水の目的はなに?
普段なにげなく使っている化粧水には明確な目的があります。
それは化粧水後の乳液や美容液を浸透
(※角層まで)しやすくすることです。
皮膚に水分と保湿成分を与えることで、スキンケアの土台を作ってくれます。
化粧水と乳液はどっちが重要?
化粧水には水分を、乳液には油分を与えるという目的があります。
肌を正常に保つためには水分量と油分量のバランスが大切で、どちらかではなくどちらも使うことが重要。
水分がメインの化粧水は外気の影響で蒸発しやすく、うるおいを保ちにくいだけでなく本来の皮膚に含まれている水分までも蒸発してしまう可能性があります。
そこで水溶性成分だけでなく油性の保湿成分を含んだ乳液をセットで使うことで、乾燥を防いでくれるフタのような機能を果たしてくれます。
乾燥肌の方が陥りがちなのが、乳液(油分)を集中的につけるケア方法です。
20代後半〜30代以降、肌の水分量が減り乾燥してくるとコッテリとしたクリームで保湿したくなりますが、皮脂量が多すぎてバランスが崩れてしまうと逆効果。
ベースの化粧水を塗った上で乳液や美容液を塗ることが重要です。
化粧水は必要ないといわれている理由
パッケージ裏を見てみるとわかるように、化粧水にはさまざまな成分が配合されています。
しかし実は7〜8割くらいは精製水、つまり水なのです。
残りのわずか1〜2割に保湿をはじめとする美容成分が入っています。
化粧水に含まれている成分のほとんどが水なので、本当に肌に意味があるの?と思われがちですが、肌の構造に近い成分比率のおかげで先ほどご紹介したとおり化粧水後の美容液や乳液、クリームなどの成分を浸透しやすくする
(※)というメリットがあります。
※角質層まで
化粧水の効果的な使い方
化粧水は単に塗ればいい、というものではありません。
正しい使い方やタイミングを知ることで、効果的に肌へアプローチする方法がわかります。
せっかく高い化粧水を買っても使い方を誤っていたらもったいないです!
化粧水はいつ使うといいの?
化粧水に限らず肌のスキンケアは目的を確認しながら、正しい順番でつけていくのがおすすめです。
化粧水をつけるおすすめのタイミングは洗顔の直後。
洗顔後はメイクや汚れと一緒に肌の油分までも洗い流されているケースがあり、乾燥ダメージを受けやすい繊細な状態です。
特にお風呂上がりに保湿しないで放置しておくと、乾燥を防ぐため過剰に皮脂が出てテカリやすい肌になってしまいます。
大人ニキビや吹き出物の原因にもなりかねないので、できるだけすぐに化粧水を塗るのがおすすめです。
夏は化粧水・乳液を冷やすと効果的?
特に夏の暑い時期には、化粧水を冷蔵庫で冷やして使っている方もいるはず。
メーカーや商品によっては冷やすことをおすすめしているところもありますが、単にひんやりと気持ちいいだけで効果的なプラスな要素はあまり期待できません。
化粧水に配合されている代表成分の目的とは?
化粧水にはカタカナで記された様々な成分が配合されていますが、主に使われている成分の目的について紹介していきます。
化粧水の代表的な成分はグリセリン
保湿成分として配合されているグリセリン
(※)はアルコールの1種で、肌にしっとり感を与えてくれます。
粘り気のある質感で、クリームのようなテクスチャを感じられる化粧水には、グリセリンが配合されていることが多いです。
(※)保湿成分
保湿効果があるヒアルロン酸
グリセリンと同じく保湿成分のヒアルロン酸。
(※)ヒアルロン酸が含まれている化粧水はゼリーのようにプルプルとしていることが多く、乾燥を防いでくれる効果が期待できます。
(※)保湿成分
紫外線を浴びやすい肌におすすめビタミンC
日中外に出ることが多く紫外線をよく浴びる方は、ビタミンC配合の化粧水がおすすめ。
ビタミンCには活性型ビタミンCとも呼ばれているピュアビタミンCと、ピュアビタミンCを安定化させたビタミンC誘導体の2種類に分かれています。
ピュアビタミンCは壊れやすく角質層まで浸透しにくいため、ビタミンC誘導体が含まれているのが一般的です。
肌のキメを整える目的のセラミド
肌の必須成分ともいわれるセラミド
(※)は、不足すると肌荒れやかさつきを引き起こす傾向があります。
セラミド
(※)が配合された化粧水や乳液を使うことで、乾燥を防いでくれる効果が期待できるのでおすすめです。
(※)保湿成分
肌タイプ別の化粧水の選び方
化粧水は目的だけでなく、肌のタイプによって選び方が異なります。そこで普通肌、乾燥肌、敏感肌、脂性肌、混合肌の代表的な5パターン別で、化粧水選びのポイントをご紹介していきます。
好みのテクスチャもあるはずなので、口コミを参考に見てみるのがおすすめです。
【普通肌】年齢に合わせた化粧水
普通肌は現状トラブルの少ない健康的な肌です。
テカリや乾燥が目立たない状況を指します。
基本的には現状の化粧水を継続して使っていただいてもいいかと思いますが、肌の老化には対応できていない方も多いはず。
季節の変わり目や肌の衰えを感じたら、化粧水を見直してみてもいいかもしれません。
【乾燥肌】保湿力が高い化粧水
カサついたりごわついたりしている乾燥肌は、触った感じの柔らかさが足りてない状況です。
水分や皮脂の量が少ないので、化粧水でうるおいをチャージする必要があります。
うるおい成分が入っているかをチェックして、より保湿力のある化粧水を選ぶのがおすすめです。
【脂性肌】軽めのテクスチャの化粧水
脂性肌は過剰に皮脂が分泌されている肌のことで、常にテカっているような状態です。
先天的な原因もある一方、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れが影響しているともいわれています。
化粧水を選ぶときは軽めのテクスチャがおすすめです。
またニキビがなかなか治らない場合は、必要に応じて皮膚科を受診するのがベターです。
【敏感肌】低刺激でセラミド配合の化粧水
敏感肌の方は、季節の変わり目に要注意。
花粉や黄砂、紫外線など外からの刺激を受けやすい状況になっています。
そんな繊細な敏感肌の方に使ってほしい化粧水は、刺激ができるだけ少ないものやアルコールフリーのもの、さらにセラミド成分
(※)が配合されているものです。
(※)保湿成分
【混合肌】水分量と皮脂量のバランスを考えた化粧水
おでこから鼻にかけてのTゾーンはテカっているものの、目元や口周りなどは乾燥している混合肌は、部分によって化粧水を使い分けるのがおすすめ。
全体的に乾燥することで肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌されているインナードライの可能性もあるので、皮脂が多いところこそ保湿成分を与えてあげるのもスキンケアの1つです。
化粧水の効果的な使い方
ここからは化粧水の正しい使い方についてご紹介していきます。
先ほど化粧水をつけるタイミングは洗顔後がベストとお伝えしましたが、具体的にどのように化粧水を塗るのが効果的なのか、各項目のポイントや効果が期待できないNGな点も合わせてご紹介していきます。
化粧水をコットンでつける場合
- 適量の化粧水をコットンに染み込ませる
- 摩擦を起こさないようにコットンを軽くすべらせる
- 顔全面に化粧水が行き届くようにハンドプレスして馴染ませる
化粧水を手でつける場合
- 適量の化粧水を手に取り手の温度で温める
- 顔を包むようなイメージで顔全体につける ※化粧水が余ったら首やデコルテなどに塗る
- 顔全面に化粧水が行き届くようにハンドプレスして馴染ませる
効果が減る間違った化粧水の使い方
パッティングや塗り残しには注意
肌に刺激を与えてしまうと肌荒れの原因になるので、コットンを使う場合も手で塗る場合も優しく付けるのを意識するのが鉄則。
顔の凹凸によって化粧水を塗り残してしまっていることもあります。
フェイスラインや鼻の頭やキワなどは特に塗りこめていない可能性があるので、意識して塗っていくのがおすすめです。
化粧水の後放置しておく
化粧水と乳液は、セットで1回のスキンケアの目的を果たします。
化粧水を塗ったままにしていると化粧水だけでなく肌のうるおいも蒸発してしまい乾燥肌の引き金になりかねません。
化粧水で水分を補給した後は、乳液の油分による保湿も徹底して行いましょう。
化粧水でカバーできない部分は美容液で補う
「
クロノレスト エクソルセラム」は、エイジングケア
(※1)ができる美容液。
鉱物油・パラベン・アルコール・香料が含まれていない肌に配慮した設計になっているのが嬉しいポイント。
ナイアシンアミドを
(※2)配合していて、肌にうるおいを与え乾燥しにくい状態へと整えます。
普段のスキンケアにプラスして年齢肌をケアしたい方におすすめです。
(※1)年齢に応じたケア
(※2)保湿成分
化粧水の目的を知って効果的にスキンケアをしよう
今回は化粧水の意外と知らない目的から効果的な使い方、肌タイプ別の選び方などをご紹介しました。
どんな肌でも水分量を保っておくことが、すこやかな肌を作る上で必要不可欠。
化粧水ごとに配合されている美容成分が異なるので、目的にあった化粧水を選ぶようにしましょう。
執筆・監修者
大人肌研究所 研究員 城戸
当記事は、大人肌研究所の研究員の嶋野が執筆と監修をしています。
大人肌研究所のお肌悩み研究では、大人の肌悩みに関する基礎知識やスキンケアの方法をご紹介しています。
大人の肌悩みを改善するためのケア商品も販売しています。
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株式会社ウィルミナ